やさしさ、ほほえみが人を美しくする
文中に真山美保作『泥かぶら』を紹介している。〈いつもにっこり笑うこと〉〈ひとの身になって思うこと〉〈自分の顔を恥じないこと〉この三つを守り「仏のように美しい子」になった舞台劇である。本書では特に「ほほえみが人を美しくする」ことを強調している。シスター渡辺和子の講話、その語り口の魅力は今更ここで述べる必要はなかろう(歴史的2・26事件クーデターで自分の目の前で父が非業の死を遂げたことも)。この人は常に謙虚で、人を想う優しさにあふれている。マザーテレサのような慈愛に満ちた表情、笑顔で人に対している。「もう一歩の優しさ」を忘れかけてはいないか、「ほほえみ」は人生を変え
るとも言える(雅)
生きるヒントがいっぱい。
ノートルダム修道女会のクリスチャンであり、ノートルダム清心女子大学の学長を長く務めた教育者でもある渡辺和子が、よりよく生きるためのヒントを綴ったエッセイです。人との接し方、考え方を変えることで、自分が変わり、生き方が違ってくる。いやなことがあったときも、ものの見方を変えるだけで楽になる。この本には、そんな「気づき」の言葉が散りばめられています。 人間関係でいやな思いをした自分自身のこと、卒業生が聞かせてくれた苦労話、マザー・テレサや聖書の中の人物など、さまざまな困難に立ち向かった人たちのエピソードが取り上げられています。 それらを読んで思うのは、「人というものは本来、弱いもの」であり、ふがいない自分を、腹を立てることなく受け入れ、許し、「これで良いのだ」と、ほほえみながら生き続けることだという著者の決意。そして、人生は「こんなはずではなかった」の連続だけど、苦しみを「苦しみでないものとする」ことができれば、たとえ傷つき疲れても、必ず乗り越え生きていけると励ます温かいメッセージ。 心の持ち方を変え、しなやかに生きるすべを教えてくれる一冊だと思います。
PHP研究所
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