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障害者の経済学
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| 商品カテゴリ: | 医学,薬学,医療,看護,介護
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| セールスランク: | 36904 位
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障害者問題の取っ掛かりにまず手にとって欲しい一冊
全体を通して、障害者問題一般についてこれから勉強してみたい方にとても読みやすい本です。
障害者福祉の書籍を分類すると主に、介護の専門書と、障害者福祉に関係する体験記や自叙伝の2つに分けられるように思います。どちらも障害者を取り巻く社会的問題について読みやすい内容とは言い難く、この分野に馴染みの薄い読者にとってはなお更のことです。前者は介護のプロや福祉業務に携わる人を対象としており、後者は、著者の自我が全面に押し出されている場合が少なくなからです。
一方、この障害者の経済学は、どちらにも当てはまらない新しいタイプの障害者福祉の書籍といっていえるのではないでしょうか。
著者の中島氏は、障害児の親という視点を離れ客観的な観点によりインタビュー調査を行い、障害者問題を経済学の観点から書き綴っています。
著者は、障害者の多くが、需要と供給に基づく市場経済の仕組みから離れた、税金を基本に日々の生活を支えられる社会システムの中で生活していることを紹介するほか、そのためにニーズ発信の機会が非常に少ないことなども取り上げています。
また、比較的閉鎖的な文化を持つ障害者福祉の分野でインタビュー調査を行なうことは容易ではないため、その点から考えても非常に価値のある一書だと思います。
新しい視点に☆4つ
経済学からみた障がい者という視点が興味深い本。著者も書いていたが、障がい者を取り巻くシステムを福祉や医療、教育の観点ではなく、経済学の観点から眺めてみるというのは今まで日本ではあまり見かけなかったように思う。そして、面白いだけではなく、障がい児・者の教育や福祉にどうしてお金がかかるのか、かける必要があるのか、ということを、障がい者について興味や知識がない人にも分かってもらいやすいという意味でも意義があるように思う。
もちろん、この考え方は例えばアメリカでは珍しい視点ではないし、多分グラント(科研費など、政府や色々な機関から支給される研究費)の申請書には日本でも強調されているんだろうと思うが、それが単行本になって、一般の人が手に取って読めるというのがいい。ただし、著者は経済学が専門の人なので、たまに障がいに関する記述が間違えていたり、ある視点がすっぽり抜けていたりはするので、全てを鵜呑みにすることはお勧め出来ない。それでも、手にとって色々なことを考えてみる価値はある1冊。
新たな理解を手に入れることが出来ました
専門的な分野で、当事者以外には分かりにくい世界を、平易な文章で理解しやすく解説しています。主張も決して押し付けがましい部分は無く、自然で説得力があります。
ともすれば、感情的な先入観だけで、決め付けてしまっていたことが、経済学という客観的な視座を得ることで、新たな理解を手に入れることが出来たのは、目からうろこでした。
タイトルほどの目新しさはない
タイトルから、もう少し、経済学的な視点からの淡々とした分析を期待していたが、客観的なデータによる考察は多くない。アマルティア・センの「福祉の経済学」に近い内容と質を想像していたので、がっかりした。
また、障害者関係の書籍としても、障害者に普段携わっている人や障害当事者からは、学ぶ点は少ない。
客観的な情報としては間違っていないが、解釈や考察は不十分で、深みにかける。聞きかじりの情報を羅列しているだけのように思われる。
障害者のことをほとんど知らない人が読めば、発見があるかもしれない。
障害者をめぐる今の日本の問題は、普通の日本の家庭の問題とまったく同じである
重いテーマであるが、表題の通り、障害者をめぐる国の施策と、障害者とその家族について、経済(インセンティブ)の面から分析し、提言した本である。
一貫して、障害者を特別扱いせず、自立した人間として扱うことの重要さを説いている。
その意味で、2005年に成立し施行された(障害者自立支援法)について評価をしている。ただし、欠けているのは、保護者の視点であるとしている。
最後まで読んで、著者が障害者の親であることが種明かしされる。
障害者をめぐる今の日本の問題は、普通の日本の家庭の問題とまったく同じであると示され、目を醒まされた気がした。
東洋経済新報社
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