よろずや平四郎活人剣〈下〉 (文春文庫)



よろずや平四郎活人剣〈下〉 (文春文庫)
よろずや平四郎活人剣〈下〉 (文春文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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若いのに、腹も据わって、腕も立つ。平四郎の冴えを見よ!

稼ごうと思っても、生来の優しさと武士の矜持が邪魔をする。
商売よりも、人助けに転んでしまう平四郎だが、いずれ道場を開こうという夢だけは捨てていない。
かつての許嫁と再会してから、少しは欲が出てきたようだが、今日も、強請事件の仲裁をし、
子供に頼まれて、酔っ払いの父親の行方を捜して歩く。
いつまで続くか、裏店暮らし。
それでも、暗く荒まないのが、坊ちゃん育ちのいいところ。

時代は天保の改革に対する不満渦巻く江戸の町。
庶民とともに生きる道を選んだ、旗本の庶子の生きざまを、爽やかに描く。
市井+剣豪の藤沢作品の両面が楽しめる面白い本です

知行千石の旗本の次男に生まれながら、妾腹の子であったため、家を出、裏店に住まい、得意の口上と剣の腕を便りに「よろずもめごと仲裁業」を始めた主人公。一風変った商売に最初は客もつきませんでしたが、夫婦喧嘩や浮気の仲裁をする内に、市井の暮らしにも慣れ、仕事の方も評判が評判を呼び、何とか当初の予定であった道場創設の資金がたまるまでになります。
道場創設を一緒に目指した仲間に資金を持逃げされながらも、持ち前の明るさで、力強く生きていく主人公、裏店を中心とする市井の人々とのやりとり、そして主人公の剣が冴える決闘の場面に加え、目付を務める長兄の権力争い、元の許婚との再会等が複線的にはられ、ワクワク楽しみながらホロリともさせられる楽しいシリーズです。



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